ブログ 第6回 「政治」

みなさん、こんにちは、世野いっせいです。
久しぶりのブログになります。

さて、4月1日から、いよいよ消費税率が5%から8%に上がりましたね。
みなさんはどういう感想をお持ちでしょうか?

「国が借金まみれだから増税は仕方ないんじゃないの?」
「海外の国から比べると、日本の消費税はまだまだ安い方だよ」
「オレは何が何でも絶対に反対だ!!ふざけやがって!!」
「経営者は特に大変だよ!!数字の調整で余計な仕事も増えるし、さらにまた来年も上がるなんて。どうせ上がるんなら一気に上げてくれよ!!」
「せっかく景気が上向きかけてきた感があるのに、増税で水をさすことにならなければいいが・・・」

などなど、みなさん、それぞれ個人的な感想をお持ちだと思います。

では、みなさんは、消費税が3%だったのはいつの頃だったか覚えてますか?
そうです、17年前までは消費税は3%でした。
それが、いつのまにか5%にあがり、来年は10%になるという。

もっと遡ると、25年前の1989年(平成元年)までは消費税は無かったんですよね。

1988年(昭和63年)竹下内閣の時に初めて“消費税法”が成立し、
翌1989年4月1日から施行されましたが、ぼくの記憶では、当時の自民党は、消費税率は今後、絶対に上げないという約束で消費税の導入をしたような気がしますが、みなさんの記憶はいかがでしょうか?

それがその後、村山さんが首相だった1994年11月25日に成立した『税制改革関連法案』に基づき、地方消費税の導入と消費税等の税率引き上げ(5%、うち地方消費税1%)を1997年自民党・橋本内閣が実地しました。

「消費税率は今後絶対上げないって言ったじゃないか!!嘘つき!!」
(政治家はウソを上手につくのが仕事です(笑))
という声が当然上がってたでしょう。

しかし、橋本政権の言い分はこうです。

「あれは村山連立政権が決めたことで、約束を破ったのは自民党ではない。消費税率の引き上げの法案を通したのは村山政権だ!!自民党は村山政権時に決まったことを実行しただけだ」と。

政治家は、いつもこうですよね。
国民はいつも煙にまかれて、ごまかされて、そのうちうやむやにされて、いつのまにか忘れてしまう。一番怖いのは、このように、国民が “ゆでガエル” 状態にされてしまってることです。

たった25年で、消費税があることが当たり前に。
そして、消費税が5%であることが当たり前に。
もしかすると、10年後には、消費税が10%であることが当たり前になり、消費税を15%に上げる、上げないの議論がされてるかもしれません。

怖いですよね、慣れというのは。

改めて、国家の主権者たる国民の一人一人が、もっと政治に関心を持ち、政治を監視しないといけないと思います。国民は国政の監督義務があるということをもっと強く認識すべきではないかと思います。

みなさんは「民の竃」という仁徳天皇の話を知ってますか?
有名な話なので、知ってる方は多いと思いますが、ちょっとご紹介したいと思います。

下記より転載。
さくらの花びらの「日本人よ、誇りを持とう」 輝かしい日本の発掘
日本独自の伝統~仁徳天皇  2009/5/6(水) 午前 6:53 ブログにて

【第16代 仁徳天皇】

仁徳天皇は即位されて4年目、高台にのぼって見渡されました。
すると家々から炊事の煙が立上っておらず
国民は貧しい生活をしているのだと気づかれました。
そこで3年間年貢などを免除されました。
そのため天皇の着物や履物は破れてもそのままにし、
宮殿が荒れ果ててもそのままにしていました。

そうして3年、気候も順調で国民は豊かになり、
高台に立つと炊事の煙があちこちに上がっているのが見えました。
国民の生活は見違えるように豊かになりました。
それを見て天皇は喜ばれ
「自分は、すでに富んだ」と言われました。

それを耳にされた皇后は
「私たちの住んでいる皇居の垣は崩れ、雨漏りもしているのに、
どうして富んだといわれるのですか」と問われました。
すると天皇は
「昔の聖王は国民の一人でも飢え寒がる者があるときは自分を顧みて自分を責めた。
今、国民が貧しいのは自分も貧しいのだ。
国民が富んでいるのは自分も富んでいるのだ。
未だかつて人民が富んで、君主が貧しいということはあるまい」と答えられました。

やがて天皇に感謝した人々が諸国から天皇にお願いしました。
「3年も課役を免除されたために、宮殿はすっかり朽ち壊れています。
それに較べて国民は豊かになりました。
もう税金をとりたてていただきたいのです。
宮殿も修理させてください。
そうしなければ罰があたります」

それでも天皇はまだ我慢してお許しにならなりませんでした。
3年後にやっと許されると、国民はまず新しい宮殿づくりから始めました。
人々は命令もされないのに、
老人を助け、子供を連れて、材料運びに精出し、
昼夜兼行で競争して宮殿づくりに励みました。
そのためまたたく間に宮殿ができあがりました。
それ以来天皇を「聖帝(ひじりのみかど)」とあがめるようになりました。

日本の天皇は、初代の神武天皇以来、国民を「おおみたから」と呼んでいます。
国民は奴隷として搾取する対象ではなく、
宝として大切にするという姿勢です。
仁徳天皇は、その姿勢で政治を行い、困窮者を救い、病者を慰問し、
孤児や寡婦を扶助したと「日本書紀」にも書かれています。

このように天皇は国民を慈しみ、国民は天皇を敬愛して、
天皇と国民が家族的な感情で結ばれた状態を理想としてきました。
それは他の国々には見られない日本独自の伝統です。
そして皇室が古代から今日まで絶えることなく続いてきました。

以上ここまで「民のかまど」でした。

どうでした?
今の政治家や官僚一人一人に送りつけてやりたいような話ですよね。

僕はいつも思うんですけど、なぜこういう話を小学校とかで教えないんでしょうね?僕はこういう類いの話を聞くと、何とも言えない嬉しさがこみ上げてくるんですよね。日本人っていいなぁって。
国語も算数も大事かもしれないけど、今の時代、この話のように、子供たちが、もっと日本人としての誇りを持てるような教育の方が大事だと思うんですよね。

すみません、話は戻りますが、
消費税を上げてもかまわないけど、国民が納得するような行動を政治家がとってないことが問題ですよね。
国民の側から「財政が苦しいのなら消費税を上げたらどうですか?」と言わせることができる国政のトップは、いまのところ夢のまた夢でしょうね。
それでは、また次回。

以上

Leave A Reply (3 comments so far)


  1. 3ki
    10年 ago

    地元の自民党議員の事務所に電話をかけて
    食料品と書籍には消費税を掛けないでくれ
    と電話しておきました。

    伝えておきますとのことでした。
    a.n.


  2. 3ki
    10年 ago

    私は恥ずかしながら、今の天皇が何をしてるのかも知りませんし、
    民のかまどの話は、初めて知りました。

    心に残ったのは、仁徳天皇の時代が良い意味で独裁政治なのだということです。


  3. WAKYO WAKYO
    10年 ago

    素晴らしいお話!!本当にそんな事実があったんですね^@^いまの政治を司るpublic servantに教えたいですね!!って言うかそもそもの日本人の心の基本中の基本でしたよね!!相手を一番に考え相手を立て、そして立てられ、そんな優しい社会が本当の日本人の姿なんですよね^-^;今ではもう化石と化した日本人の哲学^-^;取り戻したいですよね!!どうしたら取り戻せるのでしょうか??

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